過去に遡って、土曜に行った病院での話。

前夜、はしか大暴れで、手と膝で這ってトイレ行って上からも下からも何度も、
という最悪の状態の中、一向によくならない喉のもうハンパねぇほどの激痛が
一番ツラかったので、明日病院行って薬もらう！と決める。明け方頃には喉以外
少しマシになって良かった。熱も４０℃ではなくなったし。

出しなに嘔吐してから、家を出てフラフラと。３８℃は動けても３９℃はさすがに
普通に動けんな。

人の少ない道を選び、すれ違い時は充分距離を取りつつ、朝一で行ったのに
受付リストは２１番目。

どのくらいかかるか聞いたら、３０分～１時間くらい、と云われ、一瞬一旦家に
戻ろうかなと考える徒歩五分強。

でもそれもキツイので、二階にいる、と伝え、進んで隔離。
階段ツライ。足上がらない。

二階のトイレの場所を探しとこうと廊下を歩いていたら、清掃のおばちゃんが、
「ここで寝ていいわよ」と、掃除した無人の病室ベッドを！

厚意に胸が熱くなる。トイレもその向かいにあり。

私はその言葉に甘え、ベッドに横になる。

おばちゃんはクーラーをつけ、扉を閉めた。

ありがとう、おばちゃん。今日貴女にいいことがありますように。

昨日寝てないので寝入りそうになるが、うとうと程度で頑張る。

うとうとしていた４０分過ぎ、名前を呼ばれた気がする。もう一度そんな気がした
ので大声で返事して、慌てて荷物まとめて布団をキレイにして、下におりる。

ヒトの多さにそわそわする。大丈夫、咳をしなければうつさない、多分。

診察前の簡略問診担当の看護婦さんの向かいに座り、「…はしかです」。

血圧と体温を測り、一番奥の診察室へ、と云われたので、あ、診察の順番
飛ばしてくれたんだと知る。前回は問診の後またしばらく待ったもんな。

で。前回と同じ先生来て、今回ははしかの太鼓判を押される。当然だな。

んで、今回最大の目的、「喉の薬をもらう」為、喉全体がクソ痛いと訴えると。

「のど飴ひたすら舐めるしかないよ」。

はいっ！？

い、医者にのど飴勧められたよ？

最大の目的はコンビニに売ってたよ？

え、マジ話？

…マジらしい。

で。「点滴打とうか」。

点滴！

人生初の点滴！！

志紀さんが、打てば元気百倍と云っていた（そうは云ってない）点滴！

二階へ行き、ドアの外に「入室禁止」と隔離され。

一時間半のと三十分の二本。

横になり、緊張しながら看護婦さんの動きを見る。

刺された時は痛かったけど、その後は問題ないもんだね（当たり前）。

しばし点滴装置を見ていたが、ふと気付く。

「点滴押しながら歩いてる人」が出来るじゃん！、と少しテンションが上がる。
いや、何故か好きなんだよね（笑）。可愛くない？

点滴してる間何してたかと云うと、ケータイにコレ（このネタ）打ち込んでた（笑）。
時間あるし、他にすることないし、ちょーど良かった。

トイレに行きたくなり、いざ行かん！と勇んで立ち上がる。

漫画やドラマでは腕を曲げて普通に押してたなと思い描き。

右腕の肘の内側に針を刺したから腕曲げちゃ駄目って云われたから…左手で
押すのだな、と思い、そうしてみる。

「あれ？」チューブ前邪魔。じゃあこう。

「あれ？」。チューブ後ろ変。

「？？？」。

「あ、皆右手で押してるんだ。オレが右腕曲げられないだけだ」。

割とあほの子せーな。

二本目に突入。また針を刺し直すのかと思って横になったのだが、看護婦さんが
掛けてくれた布団を少し直していた間に取り替え作業が終わっており。

ちょっと考えりゃ判るよなあ。替えるごとに刺し直してたら大変だよ。

せーな、看護婦さんに布団掛けてもらうために横になる。あほぅ。

そんな阿呆満載で終わった点滴ですが、初体験の感想は…気持ち悪い。

みんなそう？　私だけ？　

「気分が悪くなったら云ってくださいね」と云わなかったから、少々気持ち悪く
なっても問題ないものなんだろうと思ったんだが。よく考えたらンなわけねぇよな。

何か変な匂いで変な味の液体が体内を巡ってるのを感じる。
それと鼻がかつて嗅いだことのない匂いが常にしてて、舌がかつて味わった事の
ない味が常にするんだが。しかもちゃんと二種類。普通？

いや、元気にはなったけどさ、喉の激痛は相変わらずＭＡＸなので気分的に微妙。

点滴後はお会計して帰る。コンビニ寄ってのど飴買ってな！

 

 

ちなみに、未だにその変な薬品臭い匂いが抜けない（一種類に減ったが）。
匂いを嗅ぐと、余程鼻に近づけて嗅がない限り全部その匂いになる…。
メシの時が一番ムカつくぜ。 匂いが薄いのは、全部薬品味だ。